eVscopeについて
天文ファンの間で近頃話題に挙げられている、Unistellar社の『eVscope』。クラウドファンディングで従来の望遠鏡より100倍パワフルを謳い文句に、登場してから瞬く間に有名になりました。
この記事の読者はeVscopeが何者なのかは既にご存知だと思いますので、製品の紹介は割愛いたします。知りたい人は↓からどうぞ。
ちなみにeVscopeの注文、開梱、組み立て等の記録はこちら!ご参考までに^^
目的
今日は観測の前に、これまで先延ばしにしてきたバーティノフマスクを使用したフォーカスの精密調整をやってみようと思います。
本当はすぐに調整したほうが良いのですが、早く観たくてサボっていました(;^_^A
輸送時の振動等によってずれることもあるので、皆さんはぜひ早めに確認しておくことをお勧めします。
※なお、調整方法はマニュアルを見て自己責任で行うようにしてください。当ブログ記事はあくまでも日記的に書いているものですので、参考程度にしていただければと思います。また、この記事では初代のeVscopeの調整方法になります。
バーティノフマスクって何?
バーティノフマスクは、ロシアの天体写真ファンPavel Bahtinov氏によって考案されたピント支援ツールです。 バーティノフマスクには、(中略)スリットが多数空いていて、 星の光がこのスリットを通ったときにできる回折光を見て、 ピントの良否を判断するというピント支援ツールです。
引用元:天体写真の世界
人によっては自作してしまう方もいらっしゃるようですが、eVscopeにはデフォルトで付属していてるので安心です。
バーティノフマスクを使ってみる
さて、実際にバーティノフマスクを使ってフォーカスの精密調整をやってみようと思います。(めちゃくちゃずれていないかちょっと緊張・・・)
手順1. 明るい恒星を導入する
まずは何でもよいので、出来るだけ明るい恒星を視野に導入します。私の場合は、季節が冬だったこともあり即決でシリウスを導入。
もし迷った場合は、アプリの「恒星」のところに表示されている一番左の恒星で良いと思います。
手順2. バーティノフマスクを取り付ける
次にバーティノフマスクを鏡筒に取り付けます。バーティノフマスクは鏡筒キャップの裏側にくっついています。良い設計ですよね!
鏡筒の先端にはめて、ちょっと回転させてフィットさせます。
↓こんな感じです^^
手順3. フォーカスの調整を行なう
バーティノフマスクを取り付けると、恒星が*のように表示されます。
↓こんな感じです。
この*の縦線が下図のように左右にずれている場合、調整が必要です。
鏡筒のおしり側にある二か所のネジを付属の六角レンチで回して調整します。
手順4. 調整結果を確認する
最後にバーティノフマスクを外して、見え方を確認します。
シリウスを導入し、エンハンストビジョンをかけて観察してみます。
綺麗な光芒が入っていればOKです。
線が2重に重なって見えたり、ずれていたりする場合は再度調整してみてください。
おわりに
今回は後回しにしていたバーティノフマスクを使ったフォーカスの精密調整にトライしてみました!
なんだか難しそうに聞こえるこの調整ですが、eVscopeではもとからバーティノフマスクが付属していますし、とっても簡単に調整できるので、定期的に調整することをお勧めします。
私もこれからはサボらずにやろうと思います笑
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪
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筆者:星の庶民様